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母と中三の受験生の長男を置いて、夫と娘そして私とで夫の実家へ新年の挨拶を無事に済ませ夕方帰宅した。
「ばあちゃんに何も変わりはなかった?」
「あぁ特には無かったよ。ずっとTV観て笑ってたみたいで楽しそうな声が俺の部屋まで聞こえてきてたよ」
「母さん、ずっとTV観てたの?」
「あぁお帰り。正月の番組はなかなか面白いね♪若手のお笑いの人もなかなかやるじゃない」
今日も体調も機嫌も良さそうで良かった。
早速お義母さんから戴いてきたお年賀のお菓子を息子に渡した。
「あなたの好きなお菓子やさんのよ」
息子は丁寧に包装紙を開け、中の緩衝材のビニールを手にした。
それを目にした母は途端に顔色を変え、直ぐにそれを奪い取った。小学生の娘はまたばあちゃんに取られたと泣きそうな顔になっている。
次の瞬間、母は無心にプチプチとそれを潰し始め、淹れたお茶にもお菓子にも全く目をくれず、全部潰すまで決して離さなかった。
「ばあちゃんに何も変わりはなかった?」
「あぁ特には無かったよ。ずっとTV観て笑ってたみたいで楽しそうな声が俺の部屋まで聞こえてきてたよ」
「母さん、ずっとTV観てたの?」
「あぁお帰り。正月の番組はなかなか面白いね♪若手のお笑いの人もなかなかやるじゃない」
今日も体調も機嫌も良さそうで良かった。
早速お義母さんから戴いてきたお年賀のお菓子を息子に渡した。
「あなたの好きなお菓子やさんのよ」
息子は丁寧に包装紙を開け、中の緩衝材のビニールを手にした。
それを目にした母は途端に顔色を変え、直ぐにそれを奪い取った。小学生の娘はまたばあちゃんに取られたと泣きそうな顔になっている。
次の瞬間、母は無心にプチプチとそれを潰し始め、淹れたお茶にもお菓子にも全く目をくれず、全部潰すまで決して離さなかった。
その他
公開:19/01/15 08:00
更新:19/01/15 21:50
更新:19/01/15 21:50
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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