←結言(ゆいごん)

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男は自分の寿命がもうじき終わることを知っている。もちろん子も妻も。

「お父さん、最後に何をしたい。何か食べたい?」

「もう疲れたよ。何も望みはないよ。お前たちも疲れたろう・・。」

「いちご買ってきたよ。赤くて丸くて甘いよ。」

「ありがとう。」子に対し、男は最後の一言をか細い声で放つ。


「お父さんが死んだら、書斎の緑いや間違えた、紫色の金庫の中に入っているものの続きを書いてくれ・・・。」


男は静かに眠るように、満足顔で息を引き取った。顔は真っ青になった。

子は急いで、自宅へ戻り書斎の金庫を開ける。鍵が横に置いてある。その藍色の鍵を使って慌てて開ける。

金庫を開け、中をよく見ると薄黄色地にオレンジの罫線紙が。突然、虹色の光が飛び出してきた。

「なんで、紙1枚?」

金庫の中には、400字詰め原稿用紙1枚が入っていた。

タイトルだけ書かれて_____ タイトル「ピエロ」
ファンタジー
公開:19/01/14 12:03
更新:20/05/27 19:14
父と子の結び 結びの物語は44番「ピエロ」へ 七色の配色

ゆっち_

ちょっと奇妙な手法を好んで書いてます!

読みづらかったらすみません。

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