赤い青空とブルーライト

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久し振りの休暇の朝。
パソコンのモニターを見過ぎて悪くなった目を擦りながら、一日の予定を組み立てる。
仕事に欠かせないブルーライトカットの眼鏡を掛け、冷蔵庫からビールを取り出し、一気に飲み干すと、冷や飯でインスタント茶漬けを作り、朝食を済ます。
日頃の疲れを癒しに、良い景色でも見に行ってやろうと、財布だけポケットに突っ込んで、生まれ育った海の見える町へ向かう。

終点駅から更にバスで数十分。
懐かしい景色が車窓を流れ、海鳥の声が聞こえ始める。
あの頃と何も変わらない国道沿いの海岸線にたどり着く。
見上げると、青空は不穏に赤茶けていた。
環境汚染の影響だろうか。
暫し考えた後、ぼくは自分の勘違いを少し笑い、眼鏡を外した。
あの頃と少しも変わらない青い光が、ぼくの目を優しく貫いた。
公開:19/01/15 17:02
更新:19/03/01 13:23

TAMAUSA825( 東京と神奈川 )

アイアムジャストアサラリーマン

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