最高の一日

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目を覚ますとそこには君がいた。透き通る様な白い肌にほんのりピンクの頬が印象的だった。どうやら僕は彼女の膝の上で眠っていたようだ。
あらっ、あなた、起きたんですか
うん、起きた
もう、飲み過ぎですよ
ごめんごめん。足、痛かっただろ。起こしてくれれば良かったのに
ごめんなさい。何だかあなたが気持ちよさそうだったから
うっ、彼女の視線が眩しい
はぁ~結婚してからもう一年が経つと言うのに何と言うか、彼女の前では未だにドキドキが止まらない。こういう時、なんて返すのが正しいんだろ。
そうだ、君に渡すものがあるんだ
なあに?
僕は書斎の引き出しから小さな小箱を取り出し、彼女にぶっきらぼうに渡した。
どうしたの、急に。今日は結婚記念日だったかしら
違うよ。今日は僕と君が初めて出会った日からちょうど一年目の記念日だよ
・・・らしくないわね
そうかな
そうよ
一瞬の沈黙の後、どちらからともなく笑みが零れた
公開:19/01/13 20:44
更新:19/01/13 20:47

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