100のシングルに101人のお客

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「オーナー!予約ミスで100のシングルに101名のお客様が!」
「何!1室足りないだろ!」
ホテル前には101人の長蛇の列が…
「1人帰ってもらうしか…」

「いい方法があります」と少年の声。
「君は?」
「ガウスです」
「いい方法とは?」オーナーは少年に詰め寄る。
「まず1番目と101番目の2名のお客を1号室に入れます。そして3人目のお客を2号室に、4人目のお客を3号室に入れます。すると5人目は?」
「1つ少なく4号室に」
「では100人目は?」
「1つ少なく99号室に…、そうか!それで空いた100号室に、1号室の101人目のお客様を入れればいいのか!」
「そうです」と言ってガウス少年は姿を消した。

「最初と最後の2名のお客様、まずは1号室にお入り下さい」
「なんで二人なんだ!」
「後ほど100号室にご案内いたします。では3人目の方は2号室に、4人目の方は3号室へと順次お入り下さーい」
ミステリー・推理
公開:19/01/12 23:17
数学 算数 3人目は2号室 4人目は3号室 1つ少ない規則性なので 99人目は98号室 100人目は99号室 そして101人目が100号室で 101人全員が入りました

数理十九

第27回ゆきのまち幻想文学賞「大湊ホテル」入選
第28回ゆきのまち幻想文学賞「永下のトンネル」長編佳作
一期一会。
気の向くままに書いては、読んで、コメントしています。
特に数学・物理系のショートショートにはすぐに化学反応(?)します。
ガチの数学ショートショートを投稿したいのですが、数式が打てない…
書こうと考えてもダメで、ふと閃いたら書けるタイプ。
最近は定期投稿できてないですが、アイデアたまったら気ままに出没します。

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