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目覚ましが鳴る。
優子は、毛布に包まりながら、枕元の目覚ましのアラームをとめる。

「あと、10分だけ・・・」

ジリリリリリ・・・

優子は、目覚ましで時刻を確認する。

「いっけない。もう、こんな時間。完全に遅刻だ」
ベッドから跳ね起き、急いで制服の袖に腕を通し、それを終えると、バタ足で部屋を出た。

居間では、母親がのんびりと御茶を啜っている。

「母さん。おはよう」
優子は、慌てて、母親の用意してくれた朝食のトーストを手に取り、バターを塗らずにくわえた。

「おはよう」
母親はのんびりと挨拶をした。

「それじゃあ」
優子は、母親に手を振り、部屋を出た。

玄関で、新しい革靴を履き、つま先をコンクリートに軽く叩きつける。

私の日常はありきたりで、退屈だけど、外では時間と共に新しい風が吹いていた。
その他
公開:19/01/12 23:13

神代博志( グスク )









 

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