優しさ

リビングのティッシュ新しいの出しといて〜！母親の声。
娘が反応。普通の？肌に優しい系の？
娘の問いに母親が返す。普通のでお願い！
ゴソゴソ、ビリビリビリっ箱の口が開く。・・出しといたよー！と、娘。
そして・・いやーありがとう！これで口が開いたよー！ホントありがとう！ボックスティッシュの俺が返す。
でも母親にも娘にも聞こえない。
俺は続ける。リビングのテーブルの上ってば、一番の人気だよ！台所や洗面台、子供部屋、何処に行くのか不安だったけど、ありがと！だから俺を存分に使ってくれて良いよ！・あ早速か、シュッ・・麦茶零したの？良いよ仕方ない、俺を使っておくれよ。でも台拭きでも・・シュッシュシュッ、あ、鼻噛むのにそんなに重ねなくても・俺ってば森の木で出来てるんだよ〜大事に使ってね・・
グワしっ突然娘が俺を掴んで言う、母さ〜ん！テーブルのティッシュ、やっぱ優しい系に替えるわ〜！なんかゴワゴワする〜！