十二支の幹事

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ある年の暮れ、猫が幹事を任されて、
寝床と飲食物を用意した。
食べ物はぬるかったが、おいしいと評判だった。

解散時。
「騙して、申し訳なかったでチュー」
「モー、寝る」
「ないすトラい!」と笑った。
ぴょんぴょん跳ねていった。
髭をそよがせ、飛び立った。
ニョロニョロと暗い方へ這っていく。
ぶるるっと満足げに駆けていった。
「任せっきりでごメェェ〜〜ん」
きゃっきゃっと顔を赤らめ、ご機嫌だった。
ばさばさと慌ただしく、走り去った。
「お疲れ様だワン!」
脇目も振らず、まっすぐ前へと進んでいった。
猫は飲まず食わずで一人、後片づけ。

お日様が東の空に登る頃、真っ先に起きてきたのもネズミだった。

「残りものには福があるって言い伝えがありますからにゃ」

ムシャムシャ、がりがり、ごっくん。

「顔を洗って来ますかにゃ」
口のまわりの赤い汚れを前脚でぬぐった。

今年は亥年。
来年の干支は?
ホラー
公開:19/01/10 21:50
スクー 十二支の幹事確認

富田京子

400文字に収めることと、思いついたアイデアを形にするむずかしさに苦戦しております。
くすりと笑って頂けたら、幸いです。
よろしくお願いいたします。

画像をアップロードするのを失敗しまくりました_:(´ཀ`」 ∠):
いまだに、使いこなせておりません。
携帯を壊して、しばらくこれませんでした。
すみませんm(_ _)m

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