マネキンの嫉妬

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私は綺麗に着飾る為だけに生きてきた。
だが、もう私はお役御免のようだ。
デパートの裏、日の当たらない薄暗いゴミ置場に捨てられた。
目線には大通りの眩しい光を纏ったように人間の女の子が歩いている。
私の方が綺麗に着こなせるのに、なぜ私はここにいるのだろう。
雨が降りやがて雷鳴もした。
雨で私は自分がうすら汚くなるのを感じ憎悪を覚えた。
あの大通りで歩きたい。
私はこんなところで捨てられたくないっ!!
すると私は息を吹き返すように生命を得た。
首が曲がっているのを直し腕を探した。全てのパーツが揃った。
あとは服だけだ。
獲物を路地裏で待っていると、隣のホテルでドレスコードに引っかかり激怒した毛皮の女が路地裏で誰かに電話をするようだった。
「ドレスコードは確認したの?」私は声をかけた。
悲鳴
私は妬ましく首を絞め服を奪った。
そして女のサングラスをかけ私は大通りを闊歩した。
ホラー
公開:19/01/10 21:24
スクー ドレスコードを確認するマネキン

さささ ゆゆ( 神奈川 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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