私の副業

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ある夜、仕事帰りの私は変な生き物を拾った。
羽の生えた猫?だろうか?弱っていることだし私はその生き物を連れて帰った。
驚くべきことにその生き物は人の言葉を話した。そして私にとんでもないことを言う。
「僕と契約して魔法少女社社員になってよ」
「お断りします」
即答だった。そりゃそうだ。何が悲しくて29歳独身彼氏なしの女がフリフリの魔法少女の恰好をせにゃならん。そんな姿知り合いに見られたら私は尼僧になる。
「まあまあ、話は最後まで聞くものだよ」
その生き物はスマホを取り出した。
「美魔女の愛さん。知ってるよね。この人も社員だよ」
驚いた。愛さんと言えば50過ぎても10代のような若々しさを保つまさに魔女。
「契約してくれれば報酬に望む若さを約束するよ。赤ちゃんのような肌も思いのままさ」
「貴方と契約するわ。私を魔法少女社社員にして」
即答だった。
こうして私は魔法少女という副業を始めたのである。
公開:18/10/17 18:45

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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