モコモコふわふわの幸せ
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とても淋しい村がありました。その村にとても寒い冬がやってきました。村人たちは凍える日々を過ごし明日は来ないと感じています。ある日ウールーの神が現れ村人たちを助けます。村人たちは皆、全身モコモコふわふわの羊の毛が覆う姿になっていました。それは暖かく服も要らないほど。寒い冬も無事越えることが出来ました。春が来て夏がやってきました。全身を覆う羊の毛は暑くて仕方がありません。この羊の毛を刈り込むことを思いつき、刈り込み始めてみると地肌が現れ涼しくなりました。服を買うことが出来ない者は水着のように局部だけ隠したり、またある者は縦じまや横じまなどオリジナルの刈り込みを始め、いつしか羊コ(羊毛コーデ)と言われ楽しみました。刈り込んだ羊毛は裕福な隣町へ売りに行くと喜んで買ってくれました。また寒い冬がやってきました。しかし、暖かい身体と羊毛を売ったお金で村人たちは初めて楽しい冬を過ごすことが出来ました。
ファンタジー
公開:18/10/19 04:03
いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。
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