音楽の支配

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生まれたときから絶え間なく、いつも音楽が聞こえる。

例えば本を読んでいるときは、川の流れのような、さらさらしたクラシック。喧嘩をした時は不協和音とティンパニの音。ぼーっとしてる時の曲だってある。それは呼吸と同じように自然なこと。

だけど最近おかしいんだ。悲しくないのに悲しい音楽が流れる。変だと思いながらも、本当は悲しいのかもしれないと思っていた。

しかし違和感は膨れるばかりだった。感情が動いている。悲しくないのに、悲しい曲を聴くと悲しくなる。その気付きはまるで、開けなくてもいいパンドラの箱を開けたような気分だった。

ある一瞬の思い付きが頭から離れなくなる。「僕たちは、音楽に感情を支配されてるのか?」

感情に合わせ音が聞こえるのではなく、音が感情を動かしてるのだとしたら?そもそも何故音楽は絶えず聞こえる?支配?誰が何故何のために?

気付いてしまったね。そんな声が聞こえた気がした。
公開:18/10/15 21:04
更新:18/12/22 23:05
音楽が感情を支配する世界 意図的なコントロール 作曲家の渡邊崇さんの TEDxを聴いて

綿津実

自然と暮らす。
題材は身近なものが多いです。

110.泡顔

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