クリスマスの小鬼

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「ねえ、おとうちゃん。どうして僕のところにはサンタさんが来ないの?」
うーん、宗教が違うからなー。
「僕が枕元に置いている靴下が小さすぎるのかな?」
ここにはトイザらスもドン・キホーテも無いし。
「それとも家に煙突が無いから?」
それ以前に、トナカイに乗ってる爺さんがいたら、迎撃部隊が撃ち落とすだろう。
「僕が良い子じゃないからかな、そうなの?」
おまえは十分良い子鬼だぞ。
「もっと、人間を痛い目にあわせないとダメ?」
おまえのこん棒叩きは十分威力がある。
「おとうちゃん!僕どうしたらいいの?」

翌年のハロウィン。父鬼は人間界に行った。この時期なら鬼のままでも大丈夫だ。
ドン・キホーテに行って、サンタのコスチュームと小鬼へのプレゼントを買った。

その頃、小鬼は、母鬼に大きな靴下をおねだりしていた。
「今までは靴下が小さくてサンタさんが気付いてくれなかったんだ」
今年は気付いてくれるね。
ファンタジー
公開:18/10/16 20:36
更新:18/10/16 20:50

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。
いつかちゃんと書きたいと思っているネタが3本ありますが、いまだ手付かずのまま。
まずはショートショートで修行します。

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