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十階建てのビル。一階全てが玄関ホールで、そこにリクルートスーツの若者たちが集っていた。皆が緊張の面持ちで周囲の様子を窺っている。
突如、静寂を破るように天井のスピーカーから音声が響いた。
「皆様、ようこそ。就職を希望する方は面接会場へお越し下さい。会場は二階です」
若者たちはホール奥のエレベーターや階段の方へ移動を始めた。先頭の一人がエレベーター脇のボタンを押す。
五分経過した。
随分と待っているがエレベーターが来ない。階段に通じる扉も施錠されているらしい。若者たちは焦り始めていた。その時、
「おめでとうございます、見事面接会場へお越し下さった貴方の採用を確定します!」
スピーカーから歓声と拍手が聞こえる。若者たちは納得のいかない顔をしている。エレベーターも階段も使えないのにどうやって?
スピーカーからぼそぼそと声がする。
「いやぁ、私は単なるガラス清掃屋なんですがねぇ」
突如、静寂を破るように天井のスピーカーから音声が響いた。
「皆様、ようこそ。就職を希望する方は面接会場へお越し下さい。会場は二階です」
若者たちはホール奥のエレベーターや階段の方へ移動を始めた。先頭の一人がエレベーター脇のボタンを押す。
五分経過した。
随分と待っているがエレベーターが来ない。階段に通じる扉も施錠されているらしい。若者たちは焦り始めていた。その時、
「おめでとうございます、見事面接会場へお越し下さった貴方の採用を確定します!」
スピーカーから歓声と拍手が聞こえる。若者たちは納得のいかない顔をしている。エレベーターも階段も使えないのにどうやって?
スピーカーからぼそぼそと声がする。
「いやぁ、私は単なるガラス清掃屋なんですがねぇ」
その他
公開:18/10/16 15:32
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