オフ会～アイコンはイメージであり実物と異なる場合がございます

私はオフ会の待ち合わせ場所に一時間も早く到着していた。
いつもは似顔絵でしか見たことのない美男美女たちとのオフ会だったので、今日はいつもよりも気合を入れて化粧をしてきた。
待ち合わせ時間の三十分前。私はLINEで待ち合わせ場所に着いたことを伝えると返事がすぐに返ってきた。
『清水：俺も今到着しました。どの辺にいます？』
『智子：招き猫の前にいます』
『清水：あれ？場所間違えたかな。智子さんが見つからない』
『カバ夫：僕も着きました。おかしいな。智子さんも、清水さんもいない』
『不二子：えー、みんなどこにいるの？招き猫の前には赤いワンピのおばさんと、気持ち悪いおっさんしかいない』
『カバ夫：不二子さん。その男の特徴教えてくれない？』
『不二子：背が高い黒コートとまん丸なデブ』
黒いコートの男と巨漢の男がお互いを指差した後、その場にいた四人が集まって気まずそうに挨拶をした。