惨番目の歌詞(神代殿、拝)

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僕が大好きな彼女と、お別れする事になった。
「ごめんね。あしたでおしまい」
……明日って、あと半日もないよ。

「ごめんね。おこってる?」
淋しい気持ちに、ちりっと火花が結ぶ。
「怒ってない、けど。もう少し……」
「ごめんね」
本当は知ってた。こんな日が来るって。
黒く汚れた皺くちゃの服に目をやる。
前も、その前もその前だって。
途中まで仲良くしても、結局最後はこう言う。
「ごめんね。ばいばい」

ベギッ
――ブチブチ、プッ。
体が真っ二つに裂かれ、頭をへし折られる音を聞いた。
そのまま折れた頭から皮を剥がれる。
ベリ、ベリ、ぴり。服のロゴが宙を舞った。
小さな指が、肉だけになった半分の僕を、もう半分ちぎって齧る。
ボソッ
4分の3の僕が、あっさり捨てられた。

僕の事が大好きな彼女。
正直、内心怒ってる。
君はどうしてすぐ忘れるんだ?
半分ずつしか無理なら、もう少し小さな房を選びなさい!
ミステリー・推理
公開:18/10/14 01:06
更新:18/10/14 02:24

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

いつも本当にありがとうございます!

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