会社都市

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新型都市のモデルとして、全国のあちこちで会社都市の開発が進められている。
会社が一つの都市を造り上げ、住民は皆、会社の従業員だ。

果樹栽培が得意な会社では、売れ残った果樹を燃料として発電し、都市の電力を賄う。
出版が得意な会社では、都市の住民が参加するコンペを開催し、優秀者の作品を出版して、印税で経営を行う。

ここは森林の多いとある都市。
得意分野は隠密。
住民は皆、忍者だ。
「銀者の書を入手した。いるか?」
「30シューリでどうだ?」
「35」
「32」
「33だ。これ以上はまけられない」
「わかった。33シューリで。次も頼む」
流通している通貨は手裏剣の形をしたシューリ。
レートは、1シューリが約23.8ミンドロレスポンドだ。
住民は優秀で、他社の機密情報も簡単に入手してしまう。
だが、表沙汰になって、関係が悪化することはなかった。
忍者は表に出ることがないので、上手くいっている。
その他
公開:18/10/13 23:38
働きたい会社

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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