何番目

「気安く触らないでよ！！！！！」
私は彼の手を振り払った。
「私はあなたの慰めなんかいらない。これから先、ずっと一人で生きていく。あなたみたいにすぐに女性を見捨てるような女になんかはならないから！！！あなたを絶対に見返してやる」
私は路地裏の建物の壁から背中を離した。
「どいて！！！！私は強く生きるから。あなたみたいにすぐに浮気するような男性には二度と恋愛しない。みてて。私の一生を返上してもでも、あなたより幸せになるから」
私は涙を拭った。
「待ってよ・・・」
彼は軟弱な声で私を引き留めようとした。
彼は浮気を謝ればすぐに私が許してくれると思っていた。そして、また浮気を繰り返す。
私は、重たい雨の中を駆け足で走り抜けた。
都会の明かりが沈む前に・・・