脳細胞培養働きたい会社

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「うっ、働きたくない」

ウーウー。
検知検知。
働きたくない信号検知。
ブチブチ。
回路遮断!
働きたい細胞、埋め込み開始!
ズブズブ。

「解析班、新しい働きたくない細胞だ!」

辞めたい。
辛い。
上司嫌い。
辞めたい。
給料が低い。
残業が多い。
辞めたい。

「今回も良いサンプルが摂れたな。さあ、培養するぞ」

俺の会社では、働きたい脳細胞の販売をしている。
また、クライアントの社員が働きたくない信号を発信した時、自動で働きたい脳細胞の埋め込みを行うシステムの提供も行っている。
まあ、実は、その時に時限式で作用する働きたくない脳細胞も埋め込んでいるわけなのだが、これはクライアントには秘密だ。
楽しい楽しい。
この仕事は辞められない。

「社長、明日から解析班に研究員を一人追加します」
「よし、埋め込みは終わっているか?」
「はい、時限式で作用する働きたい脳細胞、埋め込み済みです」
SF
公開:18/10/14 19:21
働きたい会社

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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