憧れの彼女

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黒い肌に皆を引っ張っていくリーダーシップ。古臭いと言われながらも愛される姉御肌。それが僕の彼女だ。
僕と彼女が付き合えるようになったのは幸運としか言いようがない。人の紹介で僕と彼女は繋がった。
彼女は一人では動けない僕を引っ張ってくれた。その強引な姿に僕は憧れを抱き、好きになった。
でも彼女は色々な奴と繋がっているという噂もある。男を中に招き入れる姿もよく見られている。
でもそんなことは関係ない。僕は彼女が好きなんだ!
だから僕は彼女に贈り物をした。山ほどのダイヤモンド!…と同じ素材で出来た石炭。
僕の稼ぎではこんなものしか用意が出来ない…でも彼女は喜んでくれた!
僕のあげた石炭をむしゃむしゃと食べると赤くなって、「ポーッ!」っと煙を吐いて走り始めた。
もちろん、そんな彼女に僕は引っ張られていく。
彼女の名前は蒸気機関車。
僕の名前は連結車。
僕は願う。いつまでも繋がっていられますように。
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公開:18/10/12 18:49
更新:18/10/12 19:02

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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