北国のゼリー
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きい。からん、からん。
二重扉を進んだ奥には、様々なスイーツが並んでいる。どれも美味しそうだけれど……
このお店には、以前から気になっていたゼリーがある。
それがこれ。
ダイヤモンドダストという名前のゼリー。
うわぁ……すごい。
透明なゼリーのなかには、黄、赤、緑に白、紫。数え切れない数の色が、混ざったり跳ね回ったり自由に動き続けている。
氷付けになったみたいに動かない私に、店員さんが話してくれた。
「このゼリー、実際にダイヤモンドダストも中に封じ込めてるんですよ。朝一番に。辺りの空気を、そのまんまの状態で持ち運べる特別な袋を使って」
「そんなのがあるんですね……」
「はい。ちょっと試食してみますか?ゼリーの真ん中辺りがおすすめです」
言われた通り、スプーンで真ん中まで掘って口に含む。
「……温かいですね」
「そうなんです。朝日の暖かさもゼリーの中に一緒に入ってるんですよ」
二重扉を進んだ奥には、様々なスイーツが並んでいる。どれも美味しそうだけれど……
このお店には、以前から気になっていたゼリーがある。
それがこれ。
ダイヤモンドダストという名前のゼリー。
うわぁ……すごい。
透明なゼリーのなかには、黄、赤、緑に白、紫。数え切れない数の色が、混ざったり跳ね回ったり自由に動き続けている。
氷付けになったみたいに動かない私に、店員さんが話してくれた。
「このゼリー、実際にダイヤモンドダストも中に封じ込めてるんですよ。朝一番に。辺りの空気を、そのまんまの状態で持ち運べる特別な袋を使って」
「そんなのがあるんですね……」
「はい。ちょっと試食してみますか?ゼリーの真ん中辺りがおすすめです」
言われた通り、スプーンで真ん中まで掘って口に含む。
「……温かいですね」
「そうなんです。朝日の暖かさもゼリーの中に一緒に入ってるんですよ」
ファンタジー
公開:18/10/11 23:28
スクー
ダイヤモンドダスト
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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