走るしかない!

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マラソン大会。
本日、絶好調。体が嘘のように軽い。自身の持ちタイム的に先頭集団についていくのは明らかにハイペース。しかし、どこまでやれるのか興味が湧く。ついていこう。

先頭集団はバラけた。トップの選手についているのは僕だけ。残り数キロ。苦しい。やはりオーバーペース。

「お兄ちゃん、頑張れ~!」

限界だと思った時、妹の声援が耳に入った。
応援、来てくれたのか。
恥ずかしながら僕はシスコンだ。最近、僕に対しての態度が冷たい妹。「応援? 行くわけないじゃん。バカなの?」と言っていたくせに。
声のした沿道に視線を送る。
「マジかよ!」
妹は法被を着ていた。その法被には僕の名前がでかでかと刺繍されている。おいおい!
でも妹の顔は真剣だ。沿道を一生懸命走っている。ここまでやられては、一位でゴールテープを切るしかない!
法被で沿道を走りながら応援してくれている妹のために……。

ハッピーエンドを!
青春
公開:18/10/08 23:50
むう宿題・スポーツ編 1/10 マラソン

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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