フィーバー仲村園

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私はお茶が大好きで、お茶の販売を行う会社『仲村園』に就職した。
入社1年目の私は現場仕事。販売店で商品の陳列や、レジ打ち、営業も行う。
私は、会社の商品について勉強をしていて、気が付いたことがあった。値段だ。
776円、334円、998円、556円。
何か引っ掛かるところがある。
その時は、何に違和感を感じているのか、分からなかった。床に入ってからもしばらく考えていたが、答えは出なかった。
次の日、私は寝不足の体調不良で早退することにした。
タイムカードを切ると、4時44分。
そうか、これだ。フィーバーだ。

「フィーバー仲村園で推していきましょう!」
私は、上司に提案した。
「どういうこと?」
「商品の値段です。今は、非常に惜しい。リーチの状態なんです。例えば、776円。これを777円にする。どうでしょう? フィーバーになりました」
「射幸心を煽るから駄目」

私の今年の査定が下がった。
ミステリー・推理
公開:18/10/07 22:44
すこし不思議、理不尽、不条理 むう宿題5/10

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
雑絡みOK!

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