幽霊チャイム

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「助けてくれ!」
泣きついてきたのは先日引っ越したばかりの友人だ。
「あの部屋やべぇよ!毎日午前2時にチャイムが鳴らされるんだ。玄関開けても誰もいないし…あれは幽霊の仕業だ!頼む!何とかしてくれ!」
いや、そう言われても俺にどうしろというんだ?
「今晩、俺の部屋に泊まってくれ!頼む!」
そう泣きつかれて渋々、俺は友人の部屋に泊まることにした。

午前2時、チャイムが鳴らされた。
ピンポーン。
玄関を開けて確認するも誰もいない。
チャイムだけが鳴り続ける。
俺はため息をついて言い放った。
「ここのチャイム、ピンポーンじゃなくてブザー音です。部屋間違っていませんか?」
そう言うとチャイムの音はぴたりと止んだ。

「助かったよ。あれ以来、夜中のチャイムがなくなった」
そりゃ良かった。
「幽霊に出くわした時、頼るべきは坊さんの友人だな。ありがと、一休」
礼を言われても俺には幽霊を祓った憶えはない。
公開:18/10/06 19:07

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