みんないる

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「マキばあちゃん、おはよう!」
「あら、ユウジ、早いじゃない。お味噌汁、作ってあるよ」
「ありがとう」と、僕はキッチンに向かう。
ワン!ワン!
「おおっ、コジロー。お前も早いな」
尻尾を振ってやって来たプードルの頭を撫でる。
味噌汁を口に含みながら、部屋に入ると、「おはよう!」と、九官鳥のキュータロー。
席に着くと、僕はポケットに入れていた、ハムスターのモンちゃんを取り出し、席上のカゴに入れた。
「ケンタ、おはよう!」
この前5歳になったばかりのショウくんが来た。
「モンちゃん、見せて!可愛いね」
2人で微笑み合う。
「おはよう」と、遅れて、ショウくんのお母さん。隣席のサヤカさんだ。
この会社は、みんな、家族を連れてくる。ちょっと記憶が怪しくなって、僕をユウジと間違えるマキばあちゃんは部長のお母さん。コジローもキュータローも同僚のペット。
今日もやるぞー!と気合。
みんないる。それがいい。
ファンタジー
公開:18/10/06 09:48

十六夜博士

ショートショートを中心に、色々投稿しています。
よろしくお願いします。

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