ぶっ♪ぶっ♪ぶっ♪

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ぶっぶっぶっ♪
ぶっぶっぶっ♪
ぶっぶっぶっぶっ、
ぶっぶっぶぅ〜〜〜っ♪

ああ、昨日の夜からオナラが止まらない。しかも、三三七拍子のリズムで鳴るなんて、恥ずかしくて外にも出れないわ!
会社に病欠の電話をすることにした。
「課長、体調を崩してしまって」
「ん、何の病気だ?」
「いえ、それが⋯⋯」
「今日は大事な会長のスピーチがあるんだ。はっきりしない理由で休むことは許さん。出てこないとクビだ!」
ガチャン
激情型めっ!
仕方ない。ターグル検索だ。
どんどん情報をタグっていき、何とか一時的にオナラを止める方法を突き止め、会社に向かった。

ようやく、会長のクソ長いスピーチも終わったわ。
「では、一丁締めでお開きにします!」
ぶり返さないうちに早退しよう。
「いよ───お!」
会長の甲高い声が場内に響き渡ると同時に、なぜかあたしのオナラもそれに呼応した。
ぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ⋯⋯。
ミステリー・推理
公開:18/10/04 18:23
仮病三三七拍子 スクー

渋谷獏( 東京 )

(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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