神、珈琲豆を求める。

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私は神だ。正直、暇である。
珈琲を飲もう、と思ったが豆がきれていた。昨日の一杯が最後であった事を失念していた。私にはこだわりがあり、珈琲は豆からと決めている。買いに行かなくては。
が、面倒臭い。それに今日は太陽が力強い。お肌の弱い私には厳しい。
そこで私は風船を取り出し、膨らませた。苦しい。肺活量が低下しておる。私も年だな。
それでも、なんとか膨らませた。その風船に魂を吹き込む。
「何か誤用ですか? 紙」
誤用ではく御用だ。それに私は紙ではない。まぁ、よい。風船だから頭がすっからかんでも仕方あるまい。
「至急、珈琲豆を買ってきてくれ」
「歌詞困りました」
漢字に変換する必要はないぞ。まぁ、よい。いささか不安ではあるが、私が魂を吹き込んだ風船だ。問題ないだろう。
「では逝ってまいります」
こうして風船は珈琲豆を求め、旅立った。
そして……。

太陽は沈んだ。
風船は消えた。
珈琲豆は、ない。
ファンタジー
公開:18/10/01 23:45
コーヒーの日

壬生乃サル

2019年(8/8~)
・のんびり55本ノック!
6/55 (9月12日現在)
2019年(~8/8)
・500まで(180本)ノック!完走。
2018年(5/13~12/31)
・壬生の(320本)ノック!完走。

壬生乃サル (みぶ の さる)
https://twitter.com/saru_of_32

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