その熱が冷ましたい
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頭がフラフラする。
僕は勉強ができるわけではない。運動が得意なわけでもない。
唯一誇れること。それは一度も学校を休んだことがない、ということだけ。
とはいえ、今日はかなりシンドイ。
「どうしたの。具合悪いの?」
隣の席の島田さんだ。
「ちょっとね……」
「うわ、すごい熱」
「島田さんの手、冷たくて気持ちいい」
「もう」
思わず口に出ていた。
「保健室行こう。連れていってあげる」
島田さんは僕の手を引いて、席を立たせた。
「早く良くなってよね」
「うん」
「君が隣にいないと、寂しいから、さ」
「うん」
僕も一人で保健室にいるのは寂しい。隣に島田さんが寝ていてくれたらな。
そう思いながら、僕は目を閉じた。
朦朧とした意識の中。
これは夢だ。
島田さんが隣で寝ている。
僕の手を握って寝ている。
ひんやりしているけれども、温かい。
島田さんの温もりに包まれて、僕は眠っている。
明日は元気だ。
僕は勉強ができるわけではない。運動が得意なわけでもない。
唯一誇れること。それは一度も学校を休んだことがない、ということだけ。
とはいえ、今日はかなりシンドイ。
「どうしたの。具合悪いの?」
隣の席の島田さんだ。
「ちょっとね……」
「うわ、すごい熱」
「島田さんの手、冷たくて気持ちいい」
「もう」
思わず口に出ていた。
「保健室行こう。連れていってあげる」
島田さんは僕の手を引いて、席を立たせた。
「早く良くなってよね」
「うん」
「君が隣にいないと、寂しいから、さ」
「うん」
僕も一人で保健室にいるのは寂しい。隣に島田さんが寝ていてくれたらな。
そう思いながら、僕は目を閉じた。
朦朧とした意識の中。
これは夢だ。
島田さんが隣で寝ている。
僕の手を握って寝ている。
ひんやりしているけれども、温かい。
島田さんの温もりに包まれて、僕は眠っている。
明日は元気だ。
青春
公開:18/09/30 22:09
更新:18/10/09 16:28
更新:18/10/09 16:28
構成の凝った作品が好きです。
雑絡みOK!
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