イルミネーションじょうろ
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夜遅く。なかなか眠れない僕は、少し散歩しようと思い立った。
いつもの道を歩いていたはずが、いつの間にか知らない道に出ていた。
「ここ、どこだろう」
あたりを見回すと、前方を少し進んだところにひらけた場所が見える。
そこへ行ってみることにする。
様々な草花が咲く、小さな庭だった。
その真ん中で、白いワンピースの女性が、月光のもと植物にじょうろで水をあげている。
そのじょうろを通った水は、イルミネーションのようにきらきら輝く。
夜の暗闇の中なので、植物がより美しく照らされている。
「それ、綺麗ですね」
話しかける。
ふ、と顔を上げた彼女はにこりと微笑んで
「そうでしょう」
と答えた。続けて、
「このじょうろ、月の明かりを吸収して、その輝きを水に写すんです。だからこんな、月のでている夜の中でしか使えないんですよ」
そう教えてくれた。
僕はしばらく、その景色から目を離せなかった。
いつもの道を歩いていたはずが、いつの間にか知らない道に出ていた。
「ここ、どこだろう」
あたりを見回すと、前方を少し進んだところにひらけた場所が見える。
そこへ行ってみることにする。
様々な草花が咲く、小さな庭だった。
その真ん中で、白いワンピースの女性が、月光のもと植物にじょうろで水をあげている。
そのじょうろを通った水は、イルミネーションのようにきらきら輝く。
夜の暗闇の中なので、植物がより美しく照らされている。
「それ、綺麗ですね」
話しかける。
ふ、と顔を上げた彼女はにこりと微笑んで
「そうでしょう」
と答えた。続けて、
「このじょうろ、月の明かりを吸収して、その輝きを水に写すんです。だからこんな、月のでている夜の中でしか使えないんですよ」
そう教えてくれた。
僕はしばらく、その景色から目を離せなかった。
ファンタジー
公開:18/10/03 14:10
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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