1. 枠枠村
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霧に覆われた森にその村はあった。
村には無数の掟があり、村人は外へも出られなかった。
ある晩。不気味な太鼓の音。
若い男女が木に吊るされ、火がたかれた。
女は塗り絵の掟を破った。
「なぜ線を無視した?」
『自由に書かせて!』
「はみだし者め」
バチン!
男はオセロの掟を破った。
「なぜ盤の外に石を置いた?」
『面白い手だろ!』
「その手に乗るか」
バチン!
鞭を喰らい、無知だと罵られた。
村の中央の予定通りでの見せしめの刑。通り沿いには同じ仮面を被った村人。
男は叫ぶ。
『塀塀塀!生涯、障害だらけさ!でも、きっと越えてやる!』
ここで予期せぬことが。突然の雨。火は消え、吊るし木に雷が落ち、炎上。村人がうろたえる。
ぬかるむ道を二人は走った。馬に股がる。村人が騒ぎだした。馬は加速する。
村全体を囲う枠を越えた。
『やったぞ!』
枠村を飛び出した二人。
ここは枠枠村。
ワクワクは止められない。
村には無数の掟があり、村人は外へも出られなかった。
ある晩。不気味な太鼓の音。
若い男女が木に吊るされ、火がたかれた。
女は塗り絵の掟を破った。
「なぜ線を無視した?」
『自由に書かせて!』
「はみだし者め」
バチン!
男はオセロの掟を破った。
「なぜ盤の外に石を置いた?」
『面白い手だろ!』
「その手に乗るか」
バチン!
鞭を喰らい、無知だと罵られた。
村の中央の予定通りでの見せしめの刑。通り沿いには同じ仮面を被った村人。
男は叫ぶ。
『塀塀塀!生涯、障害だらけさ!でも、きっと越えてやる!』
ここで予期せぬことが。突然の雨。火は消え、吊るし木に雷が落ち、炎上。村人がうろたえる。
ぬかるむ道を二人は走った。馬に股がる。村人が騒ぎだした。馬は加速する。
村全体を囲う枠を越えた。
『やったぞ!』
枠村を飛び出した二人。
ここは枠枠村。
ワクワクは止められない。
その他
公開:18/10/03 00:58
★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!
★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』
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そるとばたあ