スプ湖の怪獣

14
13

スプ湖という湖の畔に、ダイヤモンド製の巨大な特殊破砕機が備えられた。これはダイヤモンド以下の硬さの物であれば、どんな物でもダスト化する事が出来る。そのゴミは湖へ流すのである。
やがて湖はダストで埋め尽くされた。

時を経て、スプ湖の存在が人々の記憶からも消えた頃、異変が起きた。ダスト山と呼ばれるようになっていたこの地で、地震が頻繁し始めたのだ。
そして、大爆発を起こした。ダスト山が吹き飛び、舞うダウト。その中から現れたのは……。

怪獣。

長い首に丸い頭。それはまるで、スプーン。その怪獣は破砕機の方へ向かうと、頭を振り下ろし粉砕した。舞うダウトと粉砕された破砕機に太陽の光が反射し、あたりはキラキラと輝いている。その中を怪獣は崩れ残ったダスト山を掘るようにして、姿を消した。

その一部始終を見ていた男がいた。
「あれはスプ湖の怪獣。バカな人間共にお怒り、か。凶暴化した奴はもう止められんぞ」
SF
公開:18/10/02 23:59
スプーンで掘る ダイヤモンドダスト スクー

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容