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空に繋がったドアを開けると
爽やかな風が吹いてきた
遠く、どこまでも見通せる
遠くの山、高層ビルの摩天楼
地上にいては見ることはかなわなかった世界がそこにあった

ただ思ったよりも上空というのは
不安定な場所らしい
時折轟音を立てて強い風が体をかすめていく
あまり長居をすると風邪を引いてしまいそうな冷たさ
自分は歓迎されず冷遇されているのか、
ただこれが自然なのか

やっと繋がった世界を手放すには惜しく
この世界をもっと知ろうと思った
目の前の光景を見ていると自分がちっぽけな存在だと思い知らされる

空を感じて鳥のように空を切る
目を閉じて前へと進む一歩を踏み出した

私は本来いるべき地上へと落ちていった
その他
公開:18/10/02 23:50
若干のホラー 研究者の末路 初めの一歩は最後の一歩

空音ココロ( blue in the black )

ショートショートは星新一さん、筒井康隆さんが好き。
空を見上げてぼーっとするのも好き。
抑揚のない平らな脳みそで
蜘蛛の巣を徘徊しながら思い付きで生きています。

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