名もなき怪盗からの挑戦状

11
9

怪盗が予告状を出すなんて誰が決めた?
自由気ままに、気まぐれに、好きな時に好きなものを盗むのが怪盗ってものだろう。
さて、今日のターゲッ卜は何にしようか。
珍しいものや貴重なものも悪くはないけれど、すぐに気づかれちゃ面白くない。
誰かが気付いて何かが起こる、その瞬間を見るのが楽しくてやめられない。

まずは、規則正しく並んだ中からさり気なくひとつを盗み出す。
大切なものを抜いておいても、これが意外と気づかれない。
盗んだものは他の誰かのところにまぜ込んでおこうか。
でも、これは簡単すぎるだろう?

次は、本物をよく似た偽物にすリ替える。
それは本物?本当に?ほら、よーく見て。
見れば見るほど迷宮入り、推理は崩壊寸前かい?

盗んだ本物はこの手の中に。
さぁ、何を盗んだのかそろそろ気づいたかな?
タネも仕掛けもないけれど、誤字に脱字に誤変換、私にかかればお手のもの。
今日も君と知恵くらべ。
ミステリー・推理
公開:18/09/29 11:39
更新:18/10/01 16:23

天宵 遥

言葉遊びや少し不思議なお話が好きです。
SSGプチコン1「花」優秀賞入賞

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容