愛情ゆえに

世界は空前の「水」ブーム。
自然界の湧き上がる水はもちろん、今は人からも水を生み出せる。ブームのキッカケにを作ったのが「愛情水」。
「愛情量＝熱量」の関係式から熱を水に替える機器を日本人が発明したのだ。機器に溜まった水は愛情の対象に飲ませると元気になる。人以外に動物にも効果がありペットをはじめ動物園の動物たちにも効果が出ている。
先日、発明した日本人が謎の死を遂げた。解剖の結果、大量の水が胃に溜まっていたようだ。妻は何故大量の水を飲んだのかは分からないと説明している。しかし、妻は嫉妬深い人で、「私の愛はこんなものではない」と常に言っており愛情水はかなりの量があったと推測される。愛情水が減っていないと激怒する妻。仕方なく飲み続ける夫。大量の摂取によりカフェイン中毒の様な症状が出ることもわかっており、「急性カフェイン中毒」ではと専門家はみている。
愛情もほどほどがよろしいのだろう。