釘漬け
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ある日を境に学内のある女の子のことが気になり出した。
彼女を見かけると、つい目で追ってしまうし、身の回りの事すら忘れてしまうほど。まさに釘付けだ。
ただ、違和感がある。
実は一つだけ思い当たることがある。
「同じサークルの子がさ、漬け物を持ってきたんだよ」
友人Aはそんな話とともに、小さなタッパーに詰められた糠床を僕によこした。
「食べてみ」
「えっ」
「中の漬け物、洗ってやればすぐ食べられるから」
仕方なく、中のものを取り出して洗い、食べてみる。
「ん、うまいよ」
固めのカリカリとした食感と独特な芳香が食欲を掻き立てる。
「これ、釘の漬け物らしいんだよ」
「はあ!?」
改めて見てみる。
よく見ると確かにそれは、釘の頭と尖った先端の部分を取り除いたもののようだ。
「こんなことが出来るんだな……」
あの日は、あれで一段落したけど……
釘の漬物……
釘漬け……
まさか、な……
彼女を見かけると、つい目で追ってしまうし、身の回りの事すら忘れてしまうほど。まさに釘付けだ。
ただ、違和感がある。
実は一つだけ思い当たることがある。
「同じサークルの子がさ、漬け物を持ってきたんだよ」
友人Aはそんな話とともに、小さなタッパーに詰められた糠床を僕によこした。
「食べてみ」
「えっ」
「中の漬け物、洗ってやればすぐ食べられるから」
仕方なく、中のものを取り出して洗い、食べてみる。
「ん、うまいよ」
固めのカリカリとした食感と独特な芳香が食欲を掻き立てる。
「これ、釘の漬け物らしいんだよ」
「はあ!?」
改めて見てみる。
よく見ると確かにそれは、釘の頭と尖った先端の部分を取り除いたもののようだ。
「こんなことが出来るんだな……」
あの日は、あれで一段落したけど……
釘の漬物……
釘漬け……
まさか、な……
その他
公開:18/09/29 19:19
漬物
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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