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孫が、チョコボールを買い続けているのにちっとも金のエンゼルが出ないと憤慨していた。
私はそんな孫をなだめつつ、こう言ってやった。
実はエンゼルはそこにあったかもしれない。
けれど、じっとしていられずに、冒険に出かけたのかもしれないと。
孫は納得いかないようだったが、それからしばらくの間、エンゼルの冒険譚が孫との触れ合いとなった。
そんなある日、混沌としていた書斎を、家内に命じられて渋々整理していた。
すると、机の引き出しの奥から、小さな小さな箱が出て来たのだ。
それは、ささやかな思い出の品をしまっておく宝箱だった。
小箱の存在をすっかり忘れていて、懐かしく思いながら開けると、中から金のエンゼルが出て来た。
紙製ではなく、金メッキのペンダントだ。
メッキが剥げかけたそれを手にすると、ほらエンゼルが、長い冒険から帰って来たよ、と孫に伝えるために、腰を上げた。
私はそんな孫をなだめつつ、こう言ってやった。
実はエンゼルはそこにあったかもしれない。
けれど、じっとしていられずに、冒険に出かけたのかもしれないと。
孫は納得いかないようだったが、それからしばらくの間、エンゼルの冒険譚が孫との触れ合いとなった。
そんなある日、混沌としていた書斎を、家内に命じられて渋々整理していた。
すると、机の引き出しの奥から、小さな小さな箱が出て来たのだ。
それは、ささやかな思い出の品をしまっておく宝箱だった。
小箱の存在をすっかり忘れていて、懐かしく思いながら開けると、中から金のエンゼルが出て来た。
紙製ではなく、金メッキのペンダントだ。
メッキが剥げかけたそれを手にすると、ほらエンゼルが、長い冒険から帰って来たよ、と孫に伝えるために、腰を上げた。
ファンタジー
公開:18/09/26 18:25
更新:18/09/26 18:32
更新:18/09/26 18:32
お菓子
天使
短編の執筆をライフワークとしています。
主に幻想的な作風で、童話寄りの、日常に潜む不思議を紡いでいます。
また、そう言った作品を使って豆本も製作。
普段は超短編というオチがふわっとした作品を書いているので、はっきりとオチの付けるショートショートは勝手が違うものですね(^^;
よろしくお願いします(^^)
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