ラベンダー男子の免罪
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「おお、べっぴんに咲いたじゃないか」
良く晴れた日曜日。いつものよう俺がマンションのベランダで大好きな植物たちに話しかけながら、のんびりとした時間を過ごしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。
ドアを開けるとそこには警察官と思われる格好をした人間と刑事と思われる顔をした人間が数名立っていた。その中の一人が警察手帳をかざしながら言った。
「富良野警察署の者だ。この辺のラベンダー畑から、ラベンダーを盗んではラベンダーファームを泣かせている、怪盗ラベンダーだな」
「は?いや、違います」
警察は、ズカズカと部屋に踏み込んできた。
「警部補、ここにラベンダーの鉢植えがあります」
「やはり貴様」
「いやいや、違いますって。俺はほら、某国営放送でやってたベランダで植物を育ててる独身バツイチ男のドラマの……そう!植物男子ラベンダーです!」
「やはり、ラベンダーか!確保」
「えっ、あっ、違う、ちょっと待ってー」
良く晴れた日曜日。いつものよう俺がマンションのベランダで大好きな植物たちに話しかけながら、のんびりとした時間を過ごしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。
ドアを開けるとそこには警察官と思われる格好をした人間と刑事と思われる顔をした人間が数名立っていた。その中の一人が警察手帳をかざしながら言った。
「富良野警察署の者だ。この辺のラベンダー畑から、ラベンダーを盗んではラベンダーファームを泣かせている、怪盗ラベンダーだな」
「は?いや、違います」
警察は、ズカズカと部屋に踏み込んできた。
「警部補、ここにラベンダーの鉢植えがあります」
「やはり貴様」
「いやいや、違いますって。俺はほら、某国営放送でやってたベランダで植物を育ててる独身バツイチ男のドラマの……そう!植物男子ラベンダーです!」
「やはり、ラベンダーか!確保」
「えっ、あっ、違う、ちょっと待ってー」
その他
公開:18/09/28 14:05
ラベンダーの免罪
スクー
植物男子ベランダー
人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。
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