炎のように

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蝋燭があります。
あなたの蝋燭です。炎が灯ります。これは相手への炎です。
相手も蝋燭を持っています。あなたへの炎があがります。

つまり自分と相手、2本の蝋燭です。しかし往々にして、2人で1本の蝋燭、2人の炎、と思い込みがちです。
ではもう1本は?
恐らくどちらかが捨てています。あるいは失ったことに気付いていません。そして、暗闇を怖れて相手の炎が消えないようその両手で守るのです。
気付いた時には火傷で爛れています。

きちんと1本ずつ蝋燭を持っている場合でも、相手の炎が自分より小さな場合、大抵失望します。
これは誤りです。
蝋燭と芯の大きさは疎らです。生産環境、製造過程等によって大きさは変化し、ある程度固定されます。
無理に大きな炎を灯そうとすれば蝋はたちまち溶けてしまいます。
新しい蝋燭に炎を継ぐ前に消えてしまうと、再び灯すのは困難です。

ああ、あなたの蝋燭は炎によく似たLEDですね。
その他
公開:18/09/28 07:38
更新:19/03/02 02:02

G.G. Rooster( 東京 )

じーじーるーすたー。

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