103. 疑われたラベンダー

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大切な試験の日の朝にミホちゃんは寝坊してしまい、それで全力を尽くせなかったと結果を見たママがこちらを見ながら言いました。
あぁ、わたしはラベンダーオイルです!
一ヶ月ほど前にミホちゃんに雑貨屋で会い気に入ってもらえその日のうちにこの家へやって来ました。スプレー式で眠る前に寝具にかけるとあっという間に眠りに落ちてくれ、朝も爽やかに目覚められると褒めてくれていました。なのに疑うなんて…。
だからわたしはあるとき瓶の蓋を少し開けたまま横になり溢れてやりました。
すると臭いでママがミホちゃんの部屋へやって来ました。
「ミホ、ラベンダーオイルが溢れてるわよ‼捨てちゃいなさ…あら、この奥にあるゆずのオイルはなぁに?」
これはミホちゃんと密かに付き合ってる譲くんが、ミホちゃんにプレゼントしたものです。
「最近はこれを使っていたから寝坊したのね‼」
ママは怒り出しましたがわたしは疑いが晴れてスッキリです。
その他
公開:18/09/28 01:00
更新:18/09/28 10:08
スクー ラベンダーの冤罪 ユズルくん=ユズの香り

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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