時を操るリモコン
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朝、僕は重い足どりで出社した。
昨日は長々と上司に説教されたなぁ。
思い出すだけで嫌になる。
気を取り直して自分の机を見た。
妙なものが置いてある。
「リモコン?」
裏には「時を操るリモコン」とあった。
「ふざけてる」
さっさと机の片隅に追いやった。
昼休みを過ぎた頃、昨日の上司に呼び出された。
「またか」
ふとリモコンのことを思い出し、早送りボタンを押してみる。
説教はあっという間に終わった。
どうやら早送りされたらしい。
「これは使える」
そっとカバンにしまった。
週末、待ちに待った彼女とのデート。
待ち合わせ場所で彼女が手を振っている。
迷わずスローボタンを押す。
「あれ?」
スローどころか、景色が倍速で流れていく。
早送りが押しっぱなしになっているようだ。
「そうだ! 巻き戻しすればいいのか」
そう思ってリモコンを見た。
巻き戻しボタンは見当たらなかった。
昨日は長々と上司に説教されたなぁ。
思い出すだけで嫌になる。
気を取り直して自分の机を見た。
妙なものが置いてある。
「リモコン?」
裏には「時を操るリモコン」とあった。
「ふざけてる」
さっさと机の片隅に追いやった。
昼休みを過ぎた頃、昨日の上司に呼び出された。
「またか」
ふとリモコンのことを思い出し、早送りボタンを押してみる。
説教はあっという間に終わった。
どうやら早送りされたらしい。
「これは使える」
そっとカバンにしまった。
週末、待ちに待った彼女とのデート。
待ち合わせ場所で彼女が手を振っている。
迷わずスローボタンを押す。
「あれ?」
スローどころか、景色が倍速で流れていく。
早送りが押しっぱなしになっているようだ。
「そうだ! 巻き戻しすればいいのか」
そう思ってリモコンを見た。
巻き戻しボタンは見当たらなかった。
SF
公開:18/09/27 16:00
更新:18/09/27 16:07
更新:18/09/27 16:07
短い物書き。
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