101. 『SPDSK50』

北海道に大地震が起きて半年が経つが未だに観光客は少な目だ。
そんなある日札幌市の広報室で働いている私は道産子アイドルグループを作ることを思い付き、早速企画書を作成し上司に提出した。
審議の結果グループを作ることに。名前は『SPDSK50』だ！スーパー道産子フィフティーズと読む。
20歳～50歳の希望する農作業従事の女性から成り立ち、週末毎に北海道の各地でファンの方たちと一緒に農業や震災の復興作業に取り組む。農業を体験してみたかった若者や現役を引退した元会社員、そして学校の授業の一環としての学生など様々な人達が集まった。何よりマスコミに宣伝してもらったことにより道外からも希望者が殺到した。
ただし作業をするときはメンバーにはスパンコールの付いたもんぺを着用してもらう決まりに。一般の方とすぐ区別を付けられるようにする為とキラキラしたものを見ることは疲れを軽減させるのか作業が思うより捗るからだ。