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昼間を寝て過ごす僕は、夜になるとようやく起き出して、登校する。
けれどそれは、勉強をするためにではない。
校庭で毎晩おこなわれる、キャンプファイアに参加するためだ。
門をくぐると、校庭ではいつも通り、規則正しく積み重ねられた丸太が、激しく燃えさかっていた。
その周囲を真っ黒な人影たちが、オクラホマミキサーのリズムに乗って輪を描いている。
彼らは学校に染みついた、真夜中の生徒たち。
学校のような、昼間がにぎやかな場所ほど、闇は色濃く染まるのだ。
僕も何食わぬ顔で影たちのダンスの輪に加わると、Yさんの影が目に留まり、当然のようにその隣へと滑り込む。
そうして、僕も、真夜中の生徒たちも、明け方まで、フォークダンスでゆらりゆらりと踊り明かすのだった。
けれどそれは、勉強をするためにではない。
校庭で毎晩おこなわれる、キャンプファイアに参加するためだ。
門をくぐると、校庭ではいつも通り、規則正しく積み重ねられた丸太が、激しく燃えさかっていた。
その周囲を真っ黒な人影たちが、オクラホマミキサーのリズムに乗って輪を描いている。
彼らは学校に染みついた、真夜中の生徒たち。
学校のような、昼間がにぎやかな場所ほど、闇は色濃く染まるのだ。
僕も何食わぬ顔で影たちのダンスの輪に加わると、Yさんの影が目に留まり、当然のようにその隣へと滑り込む。
そうして、僕も、真夜中の生徒たちも、明け方まで、フォークダンスでゆらりゆらりと踊り明かすのだった。
ファンタジー
公開:18/09/25 17:54
ファンタジー
学校
影
ダンス
短編の執筆をライフワークとしています。
主に幻想的な作風で、童話寄りの、日常に潜む不思議を紡いでいます。
また、そう言った作品を使って豆本も製作。
普段は超短編というオチがふわっとした作品を書いているので、はっきりとオチの付けるショートショートは勝手が違うものですね(^^;
よろしくお願いします(^^)
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