四季の親友

汚れた私。

そんな私の汚れを、夏終わりが来て、風を使って綿毛と汚れを一緒に優しく運んでくれる。
けれど汚れはまだ残ってる。

だから今度は秋と冬が、仕方なさそうに落ち葉と一緒に汚れを一所懸命に落としてくれる。
だいぶ綺麗になった私。でもまだまだ汚れは残ってる。

そんな時、春が来た。
春は温かく包むように。新しい花を咲かせるために、と言って私の汚れを養分を使って色とりどりの花を咲かせてくれた。

もう少し、汚れは残ってる。
すると夏の始まりが来た。梅雨を連れて。
夏の始めは任せろ、と言うように梅雨がもたらす雨を使い、残りの汚れを洗い流してくれた。

私は綺麗になった。すごく嬉しかった。春も夏も秋も冬も、私が嬉しそうにしているのを喜んでくれた。

彼らのような存在を、親友と呼ぶのだろうか。