嘘の教え
7
9
大海の蛙、井の中の蛙の居心地の良さを知らず
井の中の蛙、大海の厳しさを知らず
平穏を求めるもの、井の中に納まり歩むことを知らず
大海の蛙は荒波にもまれて留まることを知らず
どちらの蛙も蛙であること変わりなし
いついかなる時も蛙をやめる事は叶わず
蛙であり続けるが故に蛙と呼ばれ続ける
無知であるが故に幸せを覚え
博学であるが故に平穏を求める
知らぬが仏と言うように
井の中の蛙は幸せなのかもしれない
ただ大海を知って井の中に留まるかはいざ知らず
それもまた浮世の夢
池の波紋のごとく広がり互いに干渉する
それは井の中であれば尚更、波紋は干渉し合い
大きくこだまし、方々へ散る事だろう
「ところでさ、蛙って海には居ないよね」
「ん? まぁ嘘も方便ってさ」
「まったく、きみの顔に水をかけようが海水をかけようがピンピンしてそうだね」
こんな具合で蛙面の男が言ったので蛙の面に水と言う言葉が出来た
井の中の蛙、大海の厳しさを知らず
平穏を求めるもの、井の中に納まり歩むことを知らず
大海の蛙は荒波にもまれて留まることを知らず
どちらの蛙も蛙であること変わりなし
いついかなる時も蛙をやめる事は叶わず
蛙であり続けるが故に蛙と呼ばれ続ける
無知であるが故に幸せを覚え
博学であるが故に平穏を求める
知らぬが仏と言うように
井の中の蛙は幸せなのかもしれない
ただ大海を知って井の中に留まるかはいざ知らず
それもまた浮世の夢
池の波紋のごとく広がり互いに干渉する
それは井の中であれば尚更、波紋は干渉し合い
大きくこだまし、方々へ散る事だろう
「ところでさ、蛙って海には居ないよね」
「ん? まぁ嘘も方便ってさ」
「まったく、きみの顔に水をかけようが海水をかけようがピンピンしてそうだね」
こんな具合で蛙面の男が言ったので蛙の面に水と言う言葉が出来た
その他
公開:18/09/25 12:56
ショートショートは星新一さん、筒井康隆さんが好き。
空を見上げてぼーっとするのも好き。
抑揚のない平らな脳みそで
蜘蛛の巣を徘徊しながら思い付きで生きています。
ログインするとコメントを投稿できます