樹の子
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いつの間にか、深い森の中で迷ってしまっていた。
山登りをしている途中に、いつの間にかコースから外れていたようだ。
「参ったな」
思わずひとりごちた。
どこからどう出ればいいのか。
辺りは薄暗くなってきている。こんな場所で一晩過ごすのはあまりに危険だ。
ふと、近くの大木に目をやる。
「わっ!」
木の根元に、赤地に白い水玉の帽子を被った子供が座り込んでいた。
「お兄さん、迷子?」
「う、うん。そうなんだ。君もかい?お父さんやお母さんは?」
彼は問いに答えず、後ろの木を見上げてにっこり笑う。
そして。
「出口まで案内してあげる」
「わかるの?」
「うん!」
手を引かれる。
闇に包まれた森の中。
ぽぅ、と明かりが灯る。
それは一筋の道になる。
それを頼りに進むと、出口に辿り着くことができた。
「ありがとう!」
振り返ると少年は見当たらず、そこには赤いかさの可愛らしい茸が生えていた。
山登りをしている途中に、いつの間にかコースから外れていたようだ。
「参ったな」
思わずひとりごちた。
どこからどう出ればいいのか。
辺りは薄暗くなってきている。こんな場所で一晩過ごすのはあまりに危険だ。
ふと、近くの大木に目をやる。
「わっ!」
木の根元に、赤地に白い水玉の帽子を被った子供が座り込んでいた。
「お兄さん、迷子?」
「う、うん。そうなんだ。君もかい?お父さんやお母さんは?」
彼は問いに答えず、後ろの木を見上げてにっこり笑う。
そして。
「出口まで案内してあげる」
「わかるの?」
「うん!」
手を引かれる。
闇に包まれた森の中。
ぽぅ、と明かりが灯る。
それは一筋の道になる。
それを頼りに進むと、出口に辿り着くことができた。
「ありがとう!」
振り返ると少年は見当たらず、そこには赤いかさの可愛らしい茸が生えていた。
ファンタジー
公開:18/09/21 20:41
茸
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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