侵略者

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「フォッフォッフォッフォッ、我々はバルタン星人である。
 バルタン星から地球を侵略しにやってきた。
 いやカニ星人ではなくバルタン星人である。
 確かに手に大きなハサミがついてはいるが、我々はカニ星人ではなくバルタン星人
 いやセミ人間でもない。
 確かに顔がセミみたいになってはいるが、というかそもそも我々は人間ではなく、バルタン
 いや喉叩いてフォッフォッフォッフォッって。
 確かに昔流行ってはいたが、今どきそんなことやるヤツはいないし、今やってもただ寒いだけ
 コラ、後ろに回るのではない。背中にチャックなぞついてはいない。確かに今ゆるキャラが流行ってはいるが、我々はれっきとした侵略者
 コラ、回りをぐるぐる回るのではない。確かに元気な子供はぐるぐる回るが、我々は侵略者。回ってはいけない、侵略者の回りを回ってはいけない、ダメだこりゃ、地球は侵略できん」

 侵略者は宇宙へ帰った。
SF
公開:18/09/23 21:45

数理十九

第27回ゆきのまち幻想文学賞「大湊ホテル」入選
第28回ゆきのまち幻想文学賞「永下のトンネル」長編佳作
一期一会。
気の向くままに書いては、読んで、コメントしています。
特に数学・物理系のショートショートにはすぐに化学反応(?)します。
ガチの数学ショートショートを投稿したいのですが、数式が打てない…
書こうと考えてもダメで、ふと閃いたら書けるタイプ。
最近は定期投稿できてないですが、アイデアたまったら気ままに出没します。

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