鹿目の眼鏡

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動物の眼鏡屋さん、という新しい店に一人の男がやって来た。
「いらっしゃいませ! そして、おめでとうございます! 貴方がご来店第一号のお客様でございます!」
くす玉を割り、クラッカーを鳴らし、指笛を吹く。全て店長が一人でこなす。とんでもない歓迎っぷりである。
「貴方には当店イチオシの眼鏡をプレゼント致します! この眼鏡をかけて当店の宣伝をしていただければ幸いです」
そう言って男に一つの眼鏡を手渡した。
「これ、は?」
「そちら『鹿目の眼鏡』でございます。さ、おかけになって下さい。きっとお似合いですよ」
その眼鏡はレンズの部分が動物の目になっていた。男は戸惑いながらも、その眼鏡をかける。
「これ、何も見えないんですけど?」
レンズではなく動物の目なのだから見えるわけがないだろ、と男の顔は憮然としている。
「これはこれは見事な……」そんな男を見て店長が言った。
「しかめっ面でいらっしゃいますね」
その他
公開:18/09/22 23:46

壬生乃サル

2020年(01/01~冬眠中)
数時間復帰(2/12)
・スクー駆け抜け(10本)ノック!
2019年(11/07~12/31)
・サンキュー(39本)ノック!
2019年(01/07~10/15)
・500まで(180本)ノック!
2018年(05/13~12/31)
・壬生の(320本)ノック!

壬生乃サル (みぶ の さる)
https://twitter.com/saru_of_32

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