最後の復讐
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やっとあの女を追い詰めた。俺の両親を殺し、それを目撃した妹まで殺そうとした女だ。
「最後に聞いてやろう。どうして俺の両親を殺した?」
両手を後ろ手に縛り目隠しをした女は、叫ぶように答える。
「あいつらが悪いのよ!私のお父さんを殺したあいつらが!」
そうか。俺の両親は人殺しだったのか。
「でも、そんなことは俺には関係ない。お前は俺の両親を殺したんだ!」
女の目隠しを外し、心臓にナイフを突き刺す。目は焦点を失い、光が消えていく。ナイフを抜くと、血がどっと溢れてくる。
「ごめん……。」
女の口から溢れるように発せられた。その言葉を聞いて、自分がしたことの重大さに気が付いた。
一人の人間を殺した。復讐のために人を殺した人を、復讐のために殺した。負の連鎖に畏怖の念を抱いた。
俺は復讐の連鎖を断ち切るために、自らの心臓にナイフを刺した。
妹に「ごめん」の言葉を残して。
「最後に聞いてやろう。どうして俺の両親を殺した?」
両手を後ろ手に縛り目隠しをした女は、叫ぶように答える。
「あいつらが悪いのよ!私のお父さんを殺したあいつらが!」
そうか。俺の両親は人殺しだったのか。
「でも、そんなことは俺には関係ない。お前は俺の両親を殺したんだ!」
女の目隠しを外し、心臓にナイフを突き刺す。目は焦点を失い、光が消えていく。ナイフを抜くと、血がどっと溢れてくる。
「ごめん……。」
女の口から溢れるように発せられた。その言葉を聞いて、自分がしたことの重大さに気が付いた。
一人の人間を殺した。復讐のために人を殺した人を、復讐のために殺した。負の連鎖に畏怖の念を抱いた。
俺は復讐の連鎖を断ち切るために、自らの心臓にナイフを刺した。
妹に「ごめん」の言葉を残して。
ミステリー・推理
公開:18/09/21 03:26
社会人になってから小説のアイデアが湧かなくなったので、リハビリがてらショートショートを書いていこうと思います。
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