天国のコンビニ

生前コンビニを経営していた私は死後、その能力を買われ天国でコンビニを始めることにした。
天国でコンビニ？疑問に思うのも当たり前だ。
そもそもここは天国にやって来た人向けのコンビニではない。天国から地上へと仕事に向かう者達のためのコンビニだ。
天国のコンビニは意外と客が多い。
一番多いのは死神でよく珈琲や煙草を買って行く。営業職は辛そうだ。
愛を配達する天使はトラックでよく弁当を食べている。ああ見えてガテン系なのだ。
天使や死神は愛想もマナーも良く、すぐに仲良くなった。
しかし、中には厄介な客もいるもので…それが神様だ。
自分は偉いと何かと威張る。小さなことをネチネチ言ってくる。
そのくせ雑誌コーナーで１時間は立ち読みをする。神様なら買えよ。
天国のコンビニも地上のコンビニと大差はない。
そんな私のコンビニの名は「ヘブンイレブン」といいます。
天国のコンビニは地上のコンビニと名前も大差ない。