入道雲とペットボトル
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晩夏の午後。バンドの練習の帰り道、トキミは道の彼方に、大きな入道雲を見かけた。「でかい雲だなぁ」 それを見て、いいメロディが浮かびそう、と思った彼女は、バッグからペットボトルを取り出した。中に入った水を通して、入道雲をのぞき見る。ボトルのフタを開けて、また閉じた。「よし、これでOK!」 それは、不思議な物を売る雑貨店で買ったものだ。
帰宅したトキミは、部屋の中でさっきのボトルのフタを開けた。すると水の中にぼんやり、雲のような泡が浮かびあがる。「ウン、いいメロディが浮かんできた。フン、フン」 彼女は鼻歌を口ずさんで、キッチンへと向かった。
10分後、部屋に戻ると、顔に雨粒のような水がかかってきた。「雨?変だな、窓、開いてたかな」部屋を見回し「アッ!」と叫ぶと、あわててペットボトルのフタを閉めた。「フタ、開けっ放しだったから、入道雲から夕立ちが振り出しちゃうとこだった。危ない危ない!」
帰宅したトキミは、部屋の中でさっきのボトルのフタを開けた。すると水の中にぼんやり、雲のような泡が浮かびあがる。「ウン、いいメロディが浮かんできた。フン、フン」 彼女は鼻歌を口ずさんで、キッチンへと向かった。
10分後、部屋に戻ると、顔に雨粒のような水がかかってきた。「雨?変だな、窓、開いてたかな」部屋を見回し「アッ!」と叫ぶと、あわててペットボトルのフタを閉めた。「フタ、開けっ放しだったから、入道雲から夕立ちが振り出しちゃうとこだった。危ない危ない!」
ファンタジー
公開:18/09/17 10:41
更新:19/02/17 00:47
更新:19/02/17 00:47
バンド
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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